乳がんの治療
乳がんの治療には、手術のほかに放射線治療、化学療法などがあります。
◇ 放射線治療
放射線にはがん細胞を殺す力があり乳がん以外でもよく治療に
用いられます。
手術をした場合でも小さながん細胞が残って再発する危険性があるので
放射線治療を行ないます。
◇ 化学療法(抗がん剤)
乳がんが進行すると脇の下のリンパ節に転移したりがん細胞が血液の流れに
のって骨や肺、肝臓、脳などに広がります。
抗がん剤は全身に広がるのを抑える役目をしています。
一方で正常な細胞にも作用するため、白血球の減少や脱毛、吐き気などの
副作用が現れます。
抗がん剤の組み合わせで副作用を抑える工夫もされます。
◇ ホルモン療法
乳がんの役70%は特定の女性ホルモンに反応する『女性ホルモン受容体』
という物質を持っています。 乳がんはエストロゲンという女性ホルモンに
反応して大きくなるといわれています。
そこでエストロゲンの働きを抑える目的でホルモン療法が行なわれます。
◇ 分子標的治療
抗がん剤はがん細胞を殺すと同時に正常な細胞にも影響を及ぼします。
がん細胞のみ作用する薬が求められますが、そのような作用を持っている
薬の1つが『分子標的薬』と呼ばれるものです。